純正改造キャブ CVキャブレターの考察

2018/04/14修正しました。

以前からキャブを交換したいと思っていてオークションを徘徊しては意気消沈。
SPユニットを手に入れたのでキャブも今回大幅に手を加えよう。
しかし
FCRは高価で手に入りにくい!

でもフルパワー化するのであれば交換してみたいし、強制開閉とかSMみたいで楽しそう!

と思って参考までにレーサーであるNK-4のマシンを偶々見ていると・・・
CB400SF キャブは純正を改造しました!

などとページを見つけ、これはジェットセッティングだけじゃなくて純正を魔改造する人も居るんだと情報収集。
CVキャブのメカニズムとかいろいろ知ってはいましたが具体的な事例は知らず。自分の妄想と大体一致していたので踏み切ってみました。
今回実験するのは2通り。

仕組みの説明は省きまして今回の実験の概要を説明していきます。
まず前回、キャブを改造したのはニードル関係でしてCBRではニードルのクリップ調整をワッシャーでしていたのですが変更。
これがまたジャストセッティングで最高なフィーリング。

今回着目したのがバキュームピストン関係です
まず、負圧によってバキュームピストンが開くCVキャブですがFCRでは強制開閉なのでスロットルで調整します。
それがCVキャブでは自分で空気の量を可変させ燃料は負圧によって調整しているのです。
と言うことは負圧によってバキュームピストンが上がるわけですが高回転時など負圧が高くなったりブレーキングで回転数が下がるなどアクセルの開閉というのはムラがある物です。
そして、ターボチャージャーと同じようにラグがあるはず。
と言うことは負圧で開いているバキュームピストンは正しく開いているのか?
もしそれでバキュームピストンが暴れているとすれば閉まるときは閉まる開くときは開くといったダイレクトな動きが要求されます。
そこで今回、バキュームピストンスプリングを堅くするそして柔らかくするの2方向で考えていきます。最初は堅くするところから考えていきます。
※バネレート云々の話をする必要があるのですがそれはまたの機会に・・・(当時考えてなかっただけですが・・・)
しかし、対象比較する柔らかいスプリングなど存在しません。そのための物がバクダンキットであったりダイノジェットだったりするわけですが・・・

以前、HRCがCBR250RRのパーツを出していたのは一時期ですがパーツも出てこないし・・・
他車の流用は出来る物は知ってますがどいつが柔らかいか何て調べても分からないし自分でやるしかないのです。

参考までにホーネットのキャブとかCB400SFとかZZR1100とか手短に転がっていたキャブのスプリングを見てみるとサイズが違うものの巻き数も違っていたので、回転数とか排気量で負圧が違うのでメーカーが研究の上選んでいるんだなぁと感心します。

と言うことは**負圧が掛かりやすくすればいいのでは?
じゃあどうするか?と言うとバキュームピストンにはサクションホールという負圧が通る穴を拡大することにしました。
純正では1.5mmが2つですので合わせて3mm んーと悩んで倍にはするのも『あーやめときゃよかった・・・』となりかねないので1つ2.5mmで様子見。
ドリルが無いのでハンダで拡大後 バーナーであぶった6角レンチで穴を通しました。


見た目は大きいですが2.5です。きっと。
さて、次はスプリングの堅さを堅くするわけですが、堅いスプリングがあるわけではないので伸ばしてカットしました。
バネレートが変わるわけではありませんがプロフィールが変わるかと・・・。
一応2巻きカットしました。


純正との比較です。手で押してみると・・・
堅い・・・ 。と思う。というよりか、カットしたので最初だけだと思います。そして、一応スペーサーも加えて(ワッシャーが無くゴムで自作しました。
こいつを組み上げていきます。


余談ですが、燃料ホースが硬化してるのでそろそろ交換する必要がありますね^^;

さて・・・
エンジンをかけてみると・・・・
きゅるきゅrきゅる・・・・・・ボッボッ・・・

掛からないw。・゚・(ノД`)・゚・。

おそらくピストンが上がらないのだろうとチョークを引いてかけると・・・
かかる。
おっと;燃調が薄いとかじゃなくて明らかにピストンが開いていないw
試しに試走してみると明らかに燃料不足な症状が起きます。

これは失敗です

これではパワーとかじゃなくてどうにもなりませんw

と言うことでチューニング実験第1弾は失敗と終わります。
そうか、250では負圧が低くて駄目なんだ・・・(因みに堅くするのは大型車で有効との事例が・・・)
と言うことは柔らかくしなければならないが、スプリングは置いておいてとりあえず
サクションホールを加工したバキュームピストン
で様子を見ることに。

2日目
さてスプリングを純正に戻し加工済みピストンを組み付けた。
加えて今回からSPユニットが搭載されました。


さて、エンジンをかけてみると・・・
明らかに軽快に回る。
まぁそれはSPユニットのおかげだときっとその頃は思っていたのでキャブだけを見てみる。
明らかにピストンの動きがスロットルに連動する。
つまりFCRに近く、がばっと開けるとストールする。こいつは行けるか!?

早速うきうきしながら試走してみることに 1速に入れ発進 のろのろと2速に入れ開けてみると・・・・

改造クリーナーボックスから吸気音がうなっている!

いいおとだw

そして肝心の回り具合。
SPユニットのおかげもあって一気にレブまで回ります。
開け始めはそんなにシビアではなく乗りやすい。
ただ発進の時やアイドルの落ち込みは見られるが

ダイレクトな感覚

が楽しくてついつい開けてしまう
心配だったバキュームピストンだが問題無く開いているようだ。
ただそれが良かったか悪かったと言われると困った物でピックアップが良くなったと言うのが正しい。
純正の時だと開けてもタイムラグがありもたつき感があった。

しかし今回の改造キャブではもたつきが少なく一気に吹け上がる。
まだガソリンがハイオクではないのでこれ以上の実験は断念したが近日中に実験していきたいと思う。
ポイントは6速全開時や5速からの再加速。
そして0−100の加速時間を念頭に考えていく
ダイヤフラムの硬化が見られるので実験が成功した際には予備のパーツとキャブをOHし改造したいと思う。

こんな感じで純正キャブの改造は成功!?
と見られたのだ。
成果としてはダイレクトなキャブと言うところだ
低負荷からのレスポンスは格段に上がっている
今後はジェットやニードルなどのチューニングに加え同調を再調整。
そして点火系にいきたいと思う。

また今回クリーナーボックスを改造したが今後は整流をベースにより混合気がスムースに入るか?
そして混合気の密度を高めるためにキャブレターの改造を完成させたいと思う。

今後の加工などはもう予定済みなので実家に帰ったときにでも予備のキャブレターを買いたいと思う。

以上。今回はここまで。

PS・SPユニットについては別記していますが、パチモノSPユニットはその後外しました。

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